そろそろ寝ようかなと思っていると、
ウチの奥さんがお茶を淹れている。
いや、お茶っ葉を急須に入れているんじゃなくって
お湯の中にティーバッグを浸けているのだ。
就寝前に紅茶とはなんと優雅な。
っていうかそれより先に、ウチの奥さんが僕にお茶を淹れてくれることなんて
かつて一度もなかったし、金輪際ありえないと思ってたので2重の驚きである。
と思ったら自分で飲むためのお茶を淹れていただけである。
ある意味当然である。
作らされなかっただけで良しとしなければならないのだろう。
たぶん。
そういえば最近、彼女がお茶を飲んでいるのを見かける。
いつのまに紅茶文化に目覚めたのだろうか?
我が家にも大航海時代到来なのか?なんのこっちゃ。
これが聞いてみるとどうやら違うらしい。
ウチの奥さんが飲んでいるのは

とか、

みたいな、いわゆるダイエット・ティーなのだ。
中国製品なのかな?
飲むだけで痩せるといういかがわしいお茶だ。
ちなみにウチの奥さんは太っているわけでもない。
むしろ痩せているほうだ。
週に2〜3回はジムに通ってワークアウトを欠かさないし、
そんなに食べるほうでもない。
子供が生まれてからはアルコールもほとんど口にしない。
(ただし一旦飲み始めると僕よりは強いけど。)
女王様気質は昔からだけど、決して自堕落なわけではない。
自分のことは自分でメンテナンスできるのだ。
だからきいてみた。
ねぇ。なんでそんなの飲むんだよ。
ぜんぜん太ってないじゃんか。
そしたら、
「あなたは女の子のことが何もわかってないのね。」
的なことを言われる。
僕はわかってないのだろうか?
だれかわかる人がいたら教えていただきたい。
ただしこれだけは言える。
嫁さんがスリムな体型を維持することは喜ばしいけれど、
薬に頼るのはよくない。
ダイエットというのは結局は
正しい食生活
と
(定期的な運動を含めた)
正しい生活習慣
なのだから、
これが改善されない限りは、たとえ一時的に体重が減ったとしても
かならず元に戻ってしまうものなのだ。
(たとえば一時的な断食とか病気とか、痩せる薬とか。)
ようは
苦労なくして成果なし。
つまり体というものは
ズルは認めないぞ。
ということなのだ。
残念ながら世の中には報われない努力というものもある。
背が低いとか、
髪が薄いとか、
胸が小さいとか、
その要素の大部分はあらかじめ遺伝子だかなんだかにインプットされていて
本人の努力ではどうにもならないことも多い。
でも体重は別だ。
苦労を要求する代わりに必ず応えてくれる。
頑張れば頑張っただけ報われるようになっているのだ。
だからこそプロボクサーやアスリートやプロクライマーは過酷な減量と戦えるのだ。
僕を含めて大した努力もせずに体重が重いから登れないとか言ってるのは
言い訳の余地のない言い訳なのだ。
そういうことを僕はウチの奥さんに懇々(こんこん)と説明する。
だから薬に頼るようなダイエットはやめなよ。と。
そしたらウチの奥さんは言う。
「能書きはいいから飲んでみなさい。」
とな。
一刀両断である。
やはりウチの奥さんはこうでなくては。
そしてさっさと僕の分のダイエットティーを1杯淹れてしまった。
う〜ん。
どうすっかな。
あんまり体に良さそうな感じはしないけど、
「物は試し」って言うし。
実は一回飲んでみたい好奇心もある。
それにもしこれで効果がなかったら、それこそ嫁に
ほらみろ。やっぱり効果無いじゃんか。
って言えるじゃないか。
そう思ってグイっとひと飲みで飲み干す。
・・・・飲んだ直後。何も感じない。
・・・・数分後、何も変化はない。
このあとそのまま寝てしまったが、いつもと同じように快眠できた。
変化が訪れたのは翌日である。
目に見えてわかる変化である。
端的に言うと、
一日中ひどい下痢である。
うーーー。
おなかいたい。
トイレから離れられないよー。
仕事にならないよー。
ましてや外回りの仕事とか無理だ。ぜったい。
うーーー。
苦しいよう。
いちおうウチの奥さんにも聞いてみる。
いつもこんな感じなの?
「そうよ。だから仕事の前の日は飲まないほうがいいわよ。」
とな。
文章では伝わりにくいかと思うのですが、
これは過酷ですよ。
昨日の夜に僕はウチの奥さんに対して
苦労がどうだ、努力がどうだ、ズルはダメだ、という力説をしたのだが、
これはじゅうぶんに苦労(というか苦痛)として認められるのではないか??
とすら思ってしまう。
逆に言えば、
こんな苦しい思いをしなくていいのなら、
ダイエットなんかいくらでもできるんじゃないか?
女の子というのは大変な職業だな。
とか思った。
それにしても世の男性がた、
これはやめといた方がいいですよ。
もともと便秘気味の人ならいざ知らず、
正常なお通じのある人は地獄を見ますぞ。
好奇心猫をも殺す。
というコトワザがありますが、
中年男も殺されそうでありました。
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